バサルトファイバーの特長

バサルトファイバーは、火山国に豊富に存在する玄武岩（バサルト）が原料
バサルト繊維は、玄武岩を1500℃で溶融押し出し/射出（遠心）して紡糸/細い繊維にして作る、単純なガラス繊維と類似した製造方法
一般的には建築、装飾、車に使われる、コンクリートや石膏の補強材の新素材として注目される繊維
作業の際に指先に刺さる感覚が生じないので手袋・ゴーグルの着用が不要で、素手で触れるとビニールに近い感触
比重は鉄新の約1/3と軽量、強度は約3倍（引張強度）、振動・耐熱・耐紫外線、耐水・耐酸・耐アルカリ性にも優れている
自然界にある石が原料で、鉄のように錆や劣化が起きずメンテナンスフリーになる。廃棄時に一般焼却処分ができる環境保全型の繊維
(*グラスファイバーやカーボンファイバーは一般の焼却処分は不可)
バサルトファイバーは、カーボンファイバーと類似する特性を持つ次世代の産業用素材であり、自動車関連産業、車両・航空機関連産業、土木建築関連産業、インフラ延命工事等において急速に利用が広まっている
類似の特性を持つカーボンファイバーと比べ安く、カーボンファイバーとグラスファイバーの中間位



バサルトファイバーの用途と展望/将来利用が広まると考えられる分野：

耐放射線性に優れ原子力による汚染土壌等の中間貯蔵施設や廃炉工事の資材として
耐熱性が優れており、木造密集地域の防火対策に適する
非電導の性質はリニア新幹線のトンネルの被震材としても優れている
　 耐震補強ファブリックやメッシュへの利用に用途が広がっている
・パイプ・タンク・シリンダー等への巻きつけ補強繊維として
・樹脂成形物の耐熱＆耐候＆耐久材及び補強材として
・耐熱性を有効利用し、防火服や耐熱シート、あるいは高温部の浄化フィルターなど
・激変する環境下の、高(低)温・高圧・水・薬品性が要求されるパイプやガスタンク等