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革製品の値段はさまざま。その理由は、革の種類が違うためです。基本的には、革には3つのタイプがあります。一つは、どのようになめされ、処理されたかによります。その方法は数種類あり、どの方法にもそれぞれ、利点と欠点があります。もう一つは動物のどの部位の革で、裂かれたり、ヤスリがかかっていたり、縫い合わされているかなどによります。そして、なによりも基本的なことは、何の動物の革であるかということです。

動物のどんな皮でも、革と呼ばれていることができます。鶏の羽をとり、皮をなめしたものでも、本革といえます。しかし、鶏革の製品がほしいですか?そうとはいえませんよね。これから、革の製品にされる動物の中でも、一般的なタイプのものについて述べていきます。

牛革

牛革は、最も一般的で、革のジャケット、ベスト、パンツ、雑布やバイカーバッグなどに使われます。乳牛、食用牛、オス、メス、あらゆる牛から作られます。いろいろな国で作られているので、見たことも無いような牛の皮から作られて物であることが多いです。

多少の違いはあれど、牛は牛です。また、まだ子を産んでいない若い雌牛の皮を使うこともあります。成熟した牛の、最高級の部分から作られるのは、極上の革です。どのような処理をされたかによりますが、やや固めであることが多いです。しかし、非常に耐久性があり、手荒く扱っても大丈夫です。良質の牛皮革ジャケットは、本当に貴重です。
牛革は、皮をとる牛の年齢やオスメスの違いなどにより様々な呼び名があり、またそれぞれの持つ性質が異なっています。革の中では、もっとも一般的な皮革であり、もっとも多目的に使用されています。北米ものが最も多く、ついでオーストラリア、カナダとなっています。 なお、日本国内で生産された牛革は「ジナマ」と呼ばれます。 そのほかは、牛の性別や年齢などにより「ハラコ」「カーフ」「キップ」「カウ」「ブル」に分類されます。

  • ハラコ
    ハラコとは、胎児~生後間もないほどの子牛の革です。短い毛のついた素材で独自の風合いがあります。出産前に死亡した牝牛のお腹にいた腹子や、死産した子牛から採られます。そのため、ほどんど市場に出回ることはありません。ハラコは最高級素材であり、通常販売されているものはポニーなどをハラコと称して販売しているケースがほとんどです。
  • カーフスキン
    カーフスキンとは、生後6ヶ月以内の子牛の革です。牛革の中でももっとも上質な素材とされています。キメが細かく柔らかく、薄い素材となっています。なお、元となる皮が4.3kg以下のものをライトカーフ、それ以上のものをヘビーカーフと呼びます。高級革製品に使われることが多いです。
  • キップスキン
    キップスキンとは、生後1年以内の子牛の皮のことをさします。カーフスキンについで上質な皮であるとされています。カーフスキンよりも繊維の密度が高い為、薄くても丈夫さを保ちます。
  • カウハイド
    カウハイドとは、生後2年を経過したメスの牛の皮を指します。牝牛のため、皮の厚さは雄牛ほどなく、やや柔らかさをもっています。カーフスキンやキップスキンより厚みがあり、丈夫なのが特徴です。
  • ステアハイド
    ステアハイドとは、一般的に牛革とよばれる代表的な革です。生後2年を経過した雄牛の革です。生後3ヶ月~6ヶ月の間に去勢されており、去勢されていない雄牛の革(ブルハイド)と比較して革質がやわらかくなっています。厚みが均等であり、様々な用途に使用可能です。
  • ブルハイド
    ブルハイドとは、生後2年を経過した雄牛の革で、去勢されいない牛の皮を指します。牛革の中でももっとも固く丈夫である一方で柔らかさや柔らかさはありませんので、汎用性はありません。主に靴底などにも用いられます。
  • ジナマ
    ジナマとは、日本独自の牛革の呼び名です。日本では昔、牛の皮は生皮のままで取引されていたことから、ジナマ(地生)と呼ばれていました。今では、日本国産の牛革のことをさします。一般的に、国産の牛革は管理状態がよい事から、品質が高い皮として人気があります。

バッファロー・ハイド(バッファローの革)

バッファローの革は、厚手で、驚くほど柔らかいです。そして、革本来の持ち味ともいえるような奥深いレザーパターンをしていることが多いです。バッファロー皮革は、牛革と同じようにいろいろなものに使用されますが、靴や敷物など、より耐久性が求められるものにも使用されます。フルレングスのダスターはバッファローから作られることが多いです。また、バッファロー皮革でできたジャケットは、一生ものです。

ピッグ・スキン(ブタの皮)

多くの人が、フットボール以外にも、ジャケットやそれ以外の多くの皮革製品がブタ皮革からできているというと驚きます。ブタ皮革のジャケットを着ているというと、聞こえは良くないかもしれませんが、実際のところ、ブタ皮革は牛皮革よりも頑丈だったりします。牛皮革よりも少し硬く、同じくらいの強度であることが多いです。ブタ皮革は、ジャケットに使用されることが多いですが、自分がブタ皮革のジャケットを着ていると思っている人はあまりいないでしょう。ブタ皮革は、本当に上質です。

シープ・スキン(羊皮)

羊の皮は、柔らかく、なめらか、そして軽いです。ウール(羊毛)を残したままの状態でコートやベスト、敷物などに使われます。羊皮革は前述の牛、バッファロー、ブタの皮などに比べると、丈夫ではなく、あまり強くもないので、バイク用のジャケットや耐久性を要する衣類等には適していません。しかしながら、ファッション性の高い、ジャケット、コート、パンツ、レザーシャツなど、見た目のすばらしいものが作られます。
また、手袋、ポーチ、財布などに使われることも多いです。安価なバイク用のジャケットには、羊皮革が使われています。それゆえ、まったく値段の違う高級なジャケットと同じように見える、安価な本革ジャケットを見つけることができるのです。皮革自体が安いから可能なのです。安いとはいえ、ファッション性重視、耐久性は求めないということであれば、羊皮革はすばらしいものです。

ラム・スキン(子羊皮革)

いろいろな場所で「本ラムスキン皮革」を、貴重な素晴らしい皮として宣伝していますが、実際にはラム皮革はとても一般的なもので、とっても薄くて、弱い革です。また、とっても滑らかでやわらかいので、小さなポーチやお財布、運転用手袋、その他小物など、小さなファッショングッズの使用に向いています。ただし、ジャケット、ベスト、バッグなどには向いていません。

前述してきたのは、皮革製品として使われるもっとも一般的な動物ですが、他にもたくさんの動物のものがあります。爬虫類や魚なども皮革製品として使用できます。そして、中にはとても美しく、品質の高いものもあります。以下に、数点紹介していきます。

ディア(鹿)・スキン / エルク(大鹿)・スキン

鹿と大鹿から取れる皮革は、インディアンたちがずっと使っていたもので、とても人気があります。とてもやわらかく、滑らかです。しかしながら、鹿皮革のほうは、羊皮同様、牛革に比べるととても弱いです。大鹿皮革は強いですが、今では見つけるのが難しいです。

クロコダイルとアリゲーター(ワニ革)

ワニ革のブーツやポーチ、財布があるというのはご存知だと思います。とても丈夫で、美しく、一生使えます。しかし、非常に硬いので、加工が難しく、そのため、とても高価です。お金がたくさんあって、クラッシーな装いをしたいとお考えの場合には、是非、購入してみてください。

スティングレイレザー(エイ革)

エイ革はとても人気があって、美しいです。非常に耐久性があり、日本人はボディ・アーマー(防具)として使っていたこともありました。丸いビーズを集めたようなテクスチャーで、非常に滑らかですが、非常に高価です。

ヘビ革

ヘビ革は非常に美しいです。薄くて、柔軟性はありますが、強度はありません。帽子のバンド、ポーチ、財布、ベストなどの衣服の縁取りなど、飾りとして使われることが多いです。

サメ革

サメ革が人気となってきてします。耐久性があり、とても丈夫です。見た目はとても美しく、滑らかで、さわり心地もスムースです。もちろん、高価ですよ。