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xSide サイド(側面)/Shoulder ショルダー(肩)/Belly ベリー(腹)

皮革製品の購入には慎重を要します。「最高級皮革ジャケット」を購入する方法がわからない人のほうが多いくらいです。しかし、一度理解すれば、さほど難しくありません。

ご存知のように、レザーは皮、つまり動物の皮膚です。どの動物の、どの皮膚の部分かということで、強度や厚みが異なります。上の写真をご参照下さい。皮革製品に使用される基本部位がわかります。サイドは一番、厚みと強度があり、テクスチャーが均一です。

上質のジャケットには、サイドを使用します。次は、ショルダー(肩)です。ショルダーは少し薄手で、切れていたり、傷があり、テクスチャーもサイドほど均一ではありません。その次がベリー(腹)ですが、薄手で、強度もありません。

ジャケットはベリーから作らないほうがいいでしょう。手袋、装飾、帽子やおそらくベストには問題ないと思います。サイド、ショルダー、ベリー以外の部分は、もっと安いものになります。パッチワークやイタリアン・ストーン・デザインのレザージャケットなどになります。

牛革のサイドから作られたレザージャケットが一番良いでしょう。他にも、よいレザーを判断するのに注目すべき点があります。だまされないための目を養いましょう。

トップ・グレイン・レザー

サイド(側面)をきった後、牛革は非常に厚いです。とても厚いので、機械に入れて、1~2度裂きます。そうすると、均一な厚みになります。毛のあった外側の部分が、一番上、つまりトップ・グレインです。ここが、皮で一番強度があります。

フル・グレイン・レザー

革の一番上の部分は、いろいろな外的影響を受けます。そのため、自然に得た傷があります。切り傷、完治した怪我、自然な革のテクスチャーなどがあります。フル・グレイン・レザーとは、自然なまま、傷などを隠さず、鑢をかけたり、磨いたり、スムースにしたりしないものをいいます。この方法だと、何よりも強度のあるものができ、革の自然な美しさが強調されます。

バフ・レザー、エンボス・レザー、プレート・レザー

革にあまりにたくさんの傷などがあるときには、気にヤスリをかけるのと同じように、ヤスリをかけます。そうすることで、滑らかで均整の取れたものとなりますが、強度は弱くなります。時には、ヤスリをかけたことで損なわれた、自然な革のテクスチャーを復元するため、型押しなどをすることがあります。

スプリット・レザー

前述したように、トップ・レザーから裂かれた革があります。一番上のレザーのすぐ下のものが、スプリット・レザーです。この革は一番上にあるものほど強度は無く、自然の革のテクスチャーをつけるためのプレスが施されることが多いです。スプリット・レザーで作られるジャケットは多く、スプリット・レザーで作られるのが一番いいというように言ってしまう人さえいます。
強度が重要視されない、ファッション用のジャケットやベストであれば、まったく問題ありません。トップ・グレイン・レザーよりやわらかく、トレンチコートが作られることも多いです。しかしながら、耐久性が必要とされるバイク用ジャケットなどとしては、トップ・グレイン・レザーが望ましいのです。

トップ・グレード・レザー(最高級皮革)

これは、セールストークの常套句です。トップ・グレードという言葉は、誰が、何を説明するのにも使える言葉です。基本的には、まったく意味の無い言葉です。「これは、最高級レザージャケットですよ」といわれたとします、さて、どんな種類の最高級ジャケットでしょう!トカゲの革でジャケットを作って、それが最高級だということもできるのです。

パッチワーク / ストーン・デザイン・レザー

革からサイド(側面)とショルダー(肩)の部分を切った後も、残る部分があります。破棄するのはもちろんもったいないので、大体同じサイズのピースにしてから、機械で縫い合わせ、また大きな革にするという考えを思いつきました。
そのはぎ合わせから、ジャケットや他の製品を作り、パッチワーク、イタリアン・ストーン・デザイン、ブリック・ワークなど、素敵な響きを持つネーミングをつけることにしたのです。言うまでも無いことですが、ごみともいえる部分です。サイド、足、横腹などいろいろな部分のあまりなので、厚みも均一ではありません。縫い目やそれぞれのピースの縫い代などがあるので、重さも並ではありません。
そのため、このレザーのジャケットはお勧めできません。

レザーについての、基本知識は得ていただけたと思います。是非、参考にして下さい。



《牛タンロー》

 タンローとは、タンニン鞣しのローケツ用を省略した名称で、主に北米産の原皮を鞣した革です。
 革は 10cm x 10cm =  1DS(デシ) という単位で表記します。
 革1枚の価格の目安は、デシ単価 x 平均デシ。タンロー以外の革は原厚からの漉き代がかかります。